ランドスケープデザインを線形、素材の2つの基本軸によって4つのゾーンに分類したマトリックスの提案です。
縦軸は線形として複雑なデザインが上で単純になると下になります。直線、円、円弧などは単純な線形とし
より込み入った線、フリーラインなどが複雑な線形としています。
高木などの配植ラインも線形とします。(格子状植栽よりランダム植栽の方が上になる)
横軸は素材軸として鉄、コンクリート、タイル等が多いデザインが左に自然物である植物、木材、石が多いものを右にしてます。自然素材は加工した割合が多いものほど左になります。
よって横軸は右にいくほど自然的であり、左にいくほど人工的になるとしてます。
また線形について複雑な線形ほど自然的であり、単純になれば人工的になると捉えています。
これは
“自然は直線を嫌う”(ウィリアム・ケント)
“自然は曲線を創り、人間は直線を創る”(湯川秀樹)
という考え方に基づいてます。
しかしここでは
直線=単純な線形
曲線=複雑な線形
と読み替えています。
自然界には単純な線形はほとんどなく複雑な線形をしているとし、
ここでは単純な円、円弧なども人為的ラインにちかいものとして捉えています。
そして規則性のない複雑な線形を自然に近いものとしています。
しかし自然界には雪の結晶や、ミツバチの巣、貝の螺旋模様など規則性のあるラインもあります
がこれはミクロ的な視点でありランドスケープデザインという視野から考えるとこれらは
自然的な景観として認識されにくいと考えています。
(雪の結晶を模様にしたタイル舗装の広場をみて自然を感じる人は少ないと思うのです。)
そこで
左上ゾーンをNatural-ArtificalDesign(自然を模した人工デザイン)
右上をNaturalDesign(自然デザイン)
右下をArtifical-NaturalDesign(人為的な自然デザイン)
左下をArtificalDesign(人工デザイン)
としました。
それぞれのゾーンはさらに和風、洋風等などにより分類できると思います。