敷砂、敷砂利
1)玉石、ごろた石、砂利、砂
玉 石:直径20〜30cm程度の丸みのおびたもの
用途は、積石、縁石、護岸、延段などに使用される
玉石の直径15〜20cmのものを「寸なし」ともいう
ごろた石:直径6〜15cm程度のもの
用途は、延段、洲浜などに使用される
砂 利:直径1〜5cm程度のもの
特に3cm以上のものを大玉という
用途は主に、敷砂利、洗い出しなどに使用される
砂 :直径3〜9mm程度のものを造園では砂として扱う
用途は、化粧砂として敷砂に使うことが多い
御影石や大理石などの砕石にも砂利や砂の分類に含まれる
実際には、化粧砂敷きと化粧砂利敷きとは同じ意味に使う場合が多い
2)よく使われる砂利、砂
- 白色系:白那智、フィリピン白那智(白那智F)、秩父白玉、台湾白玉、白川砂、寒水(石灰岩の砕石)、伊勢砂利(新白川)など
- 黒岩系:那智黒、フィリピン那智黒(那智黒F)、金華砂利、大磯砂利、輸入大磯、みはまなど
- 褐色系:サビ砂利(桜川砂)、カナリアなど(伊勢砂利は褐色をおびた白、金華砂利は褐色をおびた黒)
- 赤色系:輸入赤玉、秩父砂利(赤)など
その他:五色砂利、秩父砂利(青)など
3)化粧砂敷き、砂利敷きの設計での留意点
- 平地に用い、傾斜地(勾配3%以上)には用いない。
- 雑草の防止と下の土に混ざるのを防ぐために、5cm程度の土間コンクリ−トを打つことがある。
また、ポリエチレンビニ−ルシ−トや土木用透水シ−トなど敷くことがある。
- 大きさの呼名で1寸は約3cm、1分は約3mmのことである。
- 敷砂利の厚さは8cm程度が一般的である。大きいものでは粒子の3倍程度の厚さにするのが土が見えず望ましい。
- 敷石の厚さは5cm程度が一般的である。
- 化粧砂利敷きや化粧砂敷きは、石材の指定と同時に大きさの指定もする。
- U字溝などは、ごろた石で中を埋めたり、グレ−チングの表面に下に落ちない程度の大きさの砂利などを敷いて隠すとよい。
- 雨水桝などもゴロタ石で隠すとか、グレ−チングの上にステンレスのメッシュや土木透水シ−トなどを敷き、
その上に砂利や砂を敷いて隠すのが望ましい。
- 年に1回程度は砂利や砂を補充することが望ましい。