石組、景石
1)石組の設計での留意点
- 全体のバランスを考えて配石することがたいせつで、基本的には、平面的にも立面的にも不等辺三角形になるように配石する。
- 同じ大ささや同じ高さのものを並べない。また一直線上に並ぶことは避ける。
- 山石、川石、海石などを混ぜて配石しない。
- 庭全体に、平均的にばらばらに配石はしない。重点を定め、変化と同時に一連の関連があるような配石をする。
- 天瑞の平らな石は安定感はあるが、あまり多く用いると動きのないものになりやすい。
- 石を立てて使うと力強く、ダイナミックな感じになるが、逆に不安定な感じも与えるので
あまり多く石を立てて使わない方がまとまりやすい。
- 石組は、一石、二石、三石の組合わせより構成される。たとえは、五石の場舎は[三、二、一」あるいは「三、二」のように
七石では、「三、二、二」「二、三、二」のように組合わせられる。
2)景石
景石とは、比較的大きな石を1個あるいは大小2個位を庭のポイントに据えるもので、ただ単に庭石とか捨石(すていし)とも呼はれる。
3)景石の設計での留意点
- よく目につく庭の一隅か、庭の主木や大きな木の根元などに据えられる。
- 一般的には、天瑞は山形が平らなものにする場合が多い。
- 景石の後又は前に、根締めとしてサツキやササなどの潅木や地被を植栽することが多い。
4)石組およぴ景石の設計管理てのポイント
石が浮いたような感じがせず、安定感のあるように石の向さや石の埋め込む深さに注意して据える。
反対の場合「根が切れる」といって、石が浮いたように見え、安定感が無く、石が小さく見えることになる。
どうしても根が切れたり、石の欠点がそのままては隠せない場合は草本で隠すようにする。
5)石の名称
見付け :石の正面で観賞する面。
根入れ :石の地表に接する部分。
天端 :上部の平らな部分。